今月の主題 肝・胆・膵疾患の画像診断
疾患別による画像診断アプローチ
肝の良性腫瘍とその鑑別
森田 穰
1
,
斉藤 博哉
2
1北海道大学医療技術短期大学部・診療放射線技術学科
2北海道大学医学部・放射線科
pp.1240-1249
発行日 1987年7月10日
Published Date 1987/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221018
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肝臓は他臓器に比較して腫瘍発育の多い臓器ではあるが,肝原発良性腫瘍は悪性腫瘍に比してきわめて少なく,日常臨床上遭遇することは稀である.本症の鑑別診断の基本的概念は,良性・悪性の鑑別,良性腫瘍間の鑑別,真の腫瘍と腫瘍類似病変との鑑別の3点にある.
本稿では,WHO,Edmondson,Hensonらの分類を参考に作製した肝良性腫瘍の分類(表1)に基づき,画像診断所見を中心に症例を呈示するとともに,先述した概念に基づく鑑別診断の要点を概説する.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.