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特集 肝良性疾患—鑑別診断と治療法選択のupdate
肝良性腫瘍と肝細胞の過形成結節
Benign liver tumor and regenerative lesions of the liver
山本 雅一
1
,
高崎 健
1
Masakazu YAMAMOTO
1
1東京女子医科大学消化器外科
キーワード:
肝良性腫瘍
,
肝細胞の過形成結節
Keyword:
肝良性腫瘍
,
肝細胞の過形成結節
pp.877-882
発行日 2001年7月20日
Published Date 2001/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904506
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肝良性結節性病変は肝細胞性かそれ以外の結節であるのか,腫瘍性か非腫瘍性であるのかの判断が大切である.頻度が高く肝癌との鑑別で問題となるのは,肝細胞性結節では腺腫様過形成,肝細胞腺腫,限局性結節性過形成,大再生結節で,肝細胞性以外では血管腫,肝血管筋脂肪腫,胆管細胞腺腫などがある.典型例では鑑別診断が可能であるが,病変の小さなもの,肝炎併存例では診断が困難となる.また肝癌を画像や生検所見にて否定し得たにしても,長期にわたる経過観察が必要である.現在,肝結節性病変のterminologyが整理されつつある段階であり,今後は治療方針についての明確なevidenceを明らかとしなくてはならない.
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