今月の主題 呼吸不全とその管理
特殊な病態下の呼吸管理の実際
慢性閉塞性肺疾患(COPD)急性増悪
水越 和夫
1
,
福井 俊夫
2
1国立霞ケ浦病院・内科
2国立霞ケ浦病院
pp.646-647
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220898
- 有料閲覧
- 文献概要
慢性閉塞性肺疾患患者に何らかの増悪因子が加わると,急激にHypercapnic respiratory failureの状態となり,CO2ナルコーシスに陥ることがある.その場合にはベンチレーターによる人工換気を余儀なくされるが,原疾患の病態の程度と,増悪因子の可逆性の良否などによって,ベンチレーターからの離脱が困難となることも少なくない.本稿では,COPDの増悪因子の病態と治療,ベンチレーターからの離脱,weaningの方法とその成否に関与する因子などについて述べる.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.