今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
診断
潰瘍性大腸炎の内視鏡診断—これがキーポイントだ
桜井 幸弘
1
1関東逓信病院・消化器内科
pp.216-217
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220797
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潰瘍性大腸炎の内視鏡像は,典型例ではきわめて地味な所見といえる.初めて潰瘍性大腸炎の内視鏡をみる者は,これがそうなのですかとやや拍子抜けの発言をする.しかし,この所見は基本であり,さらに病状が激しくなるほど変化は大きくなり,他疾患との鑑別が困難になってくる.決して一つの視野のみで物を言わないことが本症疾患診断の要点である.以下順にキーポイントをあげて説明していきたい.
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