グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall
胃(6)—隆起性病変;境界領域病変
西俣 寿人
1
,
西澤 護
2
1鹿児島大学医学部・第2内科
2東京都がん検診センター
pp.122-129
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220778
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西澤 良性隆起性病変の中でポリープ,粘膜下腫瘍の他にもう1つ問題になるのは,いわゆる境界領域病変ということになります.境界領域というと,異型上皮ともいいますし,IIa subtypeともいいますし,腺腫ともいいます.境界領域病変というのは生検でGroup IIIと診断される上皮性の隆起性病変ですが,普通のポリープとか,粘膜下腫瘍に比べると,形が少し変わって,どちらかというと広基性で平板状のものが多いといわれていますが,この症例はどうでしょうか(図1).
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