グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall
胃(5)—隆起性病変;ポリープ,粘膜下腫瘍
西俣 寿人
1
,
西澤 護
2
1鹿児島大学医学部・第2内科
2東京都がん検診センター
pp.2126-2134
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220653
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ポリープの特殊例
西澤 前回に引きつづき,ポリープの特殊例についてお話を伺いたいと思います.たとえば,一見,ポリープ様にみえても,いろいろな特殊例がありますね.ただのポリープだと思っていても,往々にしておかしな現象を呈するようなこともあるわけですが,これなどはどうでしょうか(図1).
西俣 立位の充満像(図1a)と二重造影像(図1b)で前庭部のpylorus ring近くに腫瘤陰影が見られます.ところが圧迫像(図1c)では球部に透亮像が見られます.これは前庭部の隆起性病変がbulbusのほうに,いわゆるinvaginationを起こしたものと思われます.もちろん,山田のIV型のポリープで良性でした.
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