臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅳ 診療手技
A 注射法と輸血・輸液
59.経管栄養
正田 良介
1
,
松枝 啓
1
1国立病院医療センター・消化器科
pp.2414-2419
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220718
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入院患者の20〜50%にProtein-Calorie Mal-nutrition(蛋白栄養不良症,以下PCM)が存在し,そのPCMが患者の予後を悪化させることが知られている.このPCMを改善するためには栄養療法が必要であるが,栄養療法開始への第一歩はPCMをもつ患者の発見である.すなわち,病歴,理学的所見(体重,Anthropometric measurementなど),検査所見(血清アルブミン値,血清トランスフェリン値,尿中クレアチニン値,クレアチニン・ハイト・インデックスなど)および免疫学的検査(末梢血リンパ球数,皮内反応など)に基づいて,総合的にPCMの存在を的確に診断し,栄養療法を早期に開始することが重要である.
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