臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅱ 理学的検査法
15.腹部
上野 文昭
1
1東海大学大磯病院・内科
pp.2250-2254
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220674
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腹部の診察所見のとり方はなぜか軽視されているようである.確かに消化器疾患の各種検査法や画像診断法の最近の進歩は眼をみはるものがある.一方ここで述べる腹部の診察法には眼新しいものは何一つない.しかしながら,筆者が十数年前に学んだ診察法が今なお十分に通用することに是非注目していただきたい.現在最先端を行くと思われる各種検査法も10年後にその有用性を保ち得るかははなはだ疑問と言える.これから先も臨床医にとって一生の貴重な財産となり得る腹部の診察法を正しく憶えるのも決してむだとはならないであろう.
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