増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド
症状別検査オーダーのポイント
腹部
森田 孝一郎
1
,
西江 昭弘
1
,
本田 浩
1
1九州大学大学院医学研究院臨床放射線科学分野
pp.163-177
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200060
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本稿では,日常遭遇するさまざまな臨床症状・異常検査値,他検査で偶然発見された異常所見などについて,どのように診療を進めていくべきかを,CT・MRI検査の依頼に特化して概説する.本稿の主な読者は内科医であるため,単純X線写真・超音波検査・内視鏡検査はいつでも施行可能という前提で述べたい.一部に筆者らの経験に基づいた意見,エビデンスが低い提案,controversialで結論が出ていない内容が含まれるかもしれないが,その点はご容赦いただけたら幸いである.各項目に関して,①原因として頻度が高い疾患,頻度は低いが重要な疾患,②その症状に対してCT・MRIを行う意味,③画像検査の選択,④画像検査の前に行うべき検査を含めて解説を行うが,複数の項目に絡んでくる疾患では,そのうちの1つで詳しく述べることとする.
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