外科と生理
その15
須田 勇
1
1慶應大學生理學教室
pp.784-786
発行日 1952年12月20日
Published Date 1952/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201166
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3.反射性調節
呼吸運動の反射性調節はその働因が機械的であるか,化学的であるかによつて2群に分けられる.受容器としては,機械的働因が作用するものにも肺の收縮,拡張によつて刺戟される迷走神経末端と呼吸運動乃至は四肢の運動によつて刺戟される骨骼筋の筋紡錘体或は皮膚知覚受容器等があり,化学受容器としては頸動脈腺よりの酸素及び炭酸ガス含有量に反應して衝撃頻度を変える受容器がある.これらの求心系による反射の他に,上位中枢を介する反射を考慮に入れると呼吸運動は極めて広範な受容領野から影響を受けることになる.
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