臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅱ 理学的検査法
14.心臓・血管系
道場 信孝
1
1帝京大学医学部・第3内科
pp.2244-2249
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220673
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どのような所見をとらえるか
心・血管系に限らず,すべての診察において,全身状態のチェックが重要であることは言うまでもない.それと個々の臓器に特異的な所見を組み合せ,さらにそれらに病歴からの情報を重ね合せることによって,ほとんどの疾患の形態や機能の異常に関する診断は可能である.
心臓・血管系の診断に必要な診察所見には,(1)全身状態,(2)頸静脈の拍動,(3)頸動脈の拍動,(4)前胸壁の拍動,(5)心音の聴診,(6)末梢動脈の触診,そして(7)血圧測定などの手技が含まれ,適切な時期に最も適切な所見を正しくとらえることが出来るよう,これらの技術を修得しておかなければならない.
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