今月の主題 狭心症—各種治療手段の適応
新しい治療法の試み
PTCA
土師 一夫
1
1国立循環器病センター・内科心臓部門
pp.1554-1558
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220537
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経皮的冠動脈形成術(PTCA)は閉塞性冠動脈疾患の画期的な治療法として,今日の循環器病学の大きなトピックスの一つである.冠動脈内血栓溶解療法とともに,虚血性心疾患の治療の分野で近年これほど注目を集めたものはないといっても過言ではない.PTCAの当初の目的は狭心症の治療であったが,現在では急性心筋梗塞症(MI)において心筋壊死巣の縮小を期待する治療法としても用いられ,その意義はますます高まっているといえる.ここでは本特集の主旨に従い,狭心症の治療手段としてのPTCAの意義について述べる.
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