今月の主題 狭心症—各種治療手段の適応
狭心症へのアプローチ
狭心症の病型分類と治療手段の選択法
伊藤 博之
1
,
村山 正博
1
1関東逓信病院・循環器内科
pp.1484-1485
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220513
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狭心症治療の目標は,①狭心発作の予防,症状の寛解によりquality of lifeを向上させ,②心筋梗塞および他のcardiac event発症を阻止し長期予後を改善することの2点である.今日内科医は狭心症患者のmanagementにあたり,診断のみならず日常生活の指導,薬物療法から,冠動脈内血栓溶解術(PTCR),percutaneous transluminal coronary angioplasty(PTCA)など観血的治療まで広い範囲に関与しており,個々の患者の病態把握,治療方針の決定,follow-up programの遂行まで的確な戦略をもつことが求められる.治療法各論については別項に詳しく述べられるのでここではその考え方をまとめておく.
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