今月の主題 狭心症—各種治療手段の適応
狭心症へのアプローチ
狭心症治療の効果判定の指標
片桐 敬
1
,
梅津 一彦
1
,
八井田 真
1
1昭和大学医学部・第3内科
pp.1480-1482
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220512
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狭心症は心筋の酸素の需要に対して供給が不足し,心筋が低酸素状態に陥ったときに発生する危険信号であり,急性心筋梗塞あるいは突然死の発症に対する前段階として,その治療はすべての内科医にとって重要なものである.狭心症状が治療によって完全に抑制されれば良いことはいうまでもないが,狭心症にも幾つかのタイプがあり,それぞれに応じて治療法の選択,したがって効果の判定法も異なる.本稿においては,これらの点を含め,主として労作狭心症に対する定量的負荷試験を中心にして,狭心症の治療効果をどのように判定したらよいか述べる.
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