今月の主題 体液・電解質補正の実際
病態と輸液
腎不全に対する補液療法
重松 隆
1
,
川口 良人
1
1東京慈恵会医科大学・第2内科
pp.990-993
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220407
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腎不全とは,腎機能の低下ないしは廃絶によって体液の恒常性を維持しえなくなった状態と定義され,経過および病態より,急激に発症し回復の可能性がある急性腎不全と,慢性に進行し不可逆性である慢性腎不全とに大別される.今日,腎不全の治療には血液浄化法が導入され治療成果をあげているが,非透析時においては補助療法としての輸液療法も重要な治療手段の一つである.以下,急性腎不全と慢性腎不全とにわけて指針を述べる.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.