臨時増刊特集 エコー法の現況
Ⅱ 診断と治療への応用
A 心エコー法
16.心筋症—肥大型
行定 公彦
1
,
飯田 啓治
1
,
杉下 靖郎
1
1筑波大学臨床医学系・内科
pp.2198-2200
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220052
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肥大型心筋症は,原因不明の心筋の肥大を来す疾患であり,左室流出路狭窄の有無により閉塞性肥大型心筋症(HOCM)および非閉塞性肥大型心筋症(HNCM)に分類される1).しかし安静時には,圧較差がなくても負荷によって圧較差が生じる症例もある.肥大型心筋症では,心筋の異常な肥厚がその基本的病像をなしており,心エコー法は本疾患の診断に極めて重要な価値を有する.
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