診療基本手技
直腸診—前立腺の触診
永田 幹男
1
,
西崎 統
2
1聖路加国際病院・泌尿器科
2聖路加国際病院・内科
pp.1902-1903
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219989
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意義
近年,高齢化社会の到来によって老人性前立腺疾患が明らかに増加している.また前立腺炎などの患者も多く,前立腺疾患に対して関心が高まっている.前立腺疾患は問診と直腸内診によってある程度まで診断は可能である.熟練した泌尿器科医は直腸診で前立腺癌を60%診断できるといわれている.一般の臨床医ではまだ直腸診をやらないことが多く,残念ながら知識は満足ではない.
今回は直腸診—とくに前立腺疾患—について述べる.直腸診はどこでも簡単に行うことができて前立腺を触知する唯一の方法である.
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