今月の臨床 婦人科外来検診マニュアル
B.初診
9.直腸診
黒島 義男
1
,
岩崎 克彦
1
1東海大学医学部産婦人科
pp.400-401
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901671
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直腸診の目的と意義
婦人科領域で直腸診を行う場合は,ある程度対象が制限されており,それは,①内診が不可能な場合(小児,未婚女性,老女,腟欠損,腟閉鎖など)②子宮頸癌の浸潤程度 ③子宮頸癌加療後の再発の有無などである.
直腸診より得られる情報は,一般の腟双合診における所見以外に,とくに,直腸壁,ダグラス窩,子宮後面,後部子宮旁結合織,腟旁結合織,骨盤壁などの状態であり,これらは,疾患によってはその予後を支配する重要な因子ともなる.
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