小さな工夫
前立腺直腸診をより快適に
友吉 唯夫
1
1滋賀医科大学泌尿器科学教室
pp.1152
発行日 1981年12月20日
Published Date 1981/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203254
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前立腺の触診は,泌尿器科の診察において,きわめて重要な部分をなすが,直腸指診であるために,患者にとつてやや不快なものである。そのため,医師側も,ややもすると億劫になりがちである。もちろん,泌尿器科では直腸指診のサボタージュは許されないが,それをより快適に実施できるように二つの点を工夫した。
一つは,直腸指診のたびに,患者に口頭でくわしく体位を指示したり,場合によつては介助したりしなければならないが,体位の図を,診察ベッドの近くで,患者の視線が自然にそちらへ向くような場所に掲げておき,"あのような姿勢をとつてください"ときわめて簡単に指示するだけですむようにしている(第1図)。もちろん前立腺触診に適した体位は,これのみではないので,各施設で決めておられる体位を図示されればよいと思う。この図は,画才に定評のある滋賀医大池田達夫助手によるものであるが,返信用封筒同封で著者の所へご請求くだされば,コピーをお送りする。
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