今月の主題 免疫反応と臓器疾患
免疫抑制剤の使い方
ステロイドの使用法
柳沢 孝夫
1
1成田赤十字病院・内科
pp.810-811
発行日 1985年5月10日
Published Date 1985/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219741
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ステロイド剤(ス剤)の開発と投与法の進歩により,免疫・アレルギー性疾患の予後は劇的に改善した.しかし,ス剤の長期大量投与がさかんに行われるようになってきた現在,ス剤による重篤な副作用にもしばしば遭遇する.したがって,ス剤の使用にあたっては,効果-副作用比を最も高めるような投与量,投与法を選択するように常に心がける必要がある.現在ス剤による治療の対象となる疾患はきわめて多く,それぞれの疾患によりス剤療法の適応,投与量,投与期間,減量法は大きく異なる.そこで本稿では,免疫・アレルギー性疾患の中でもス剤が治療の主体となる疾患につき,ス剤投与の原則について概説する.また近年開発されたパルス療法と,副作用軽減のためしばしば行われる隔日投与法についても簡単に触れる.
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