発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007069246
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症例1:63歳男。転落による脊髄損傷で寝たきり状態で褥瘡が多発し、上肢の強い屈曲拘縮による圧迫で両前胸部にII度の褥瘡が生じていたラップ療法で加療したが創の縮小は2ヵ月経過時点でも進行しなかった。過剰(不良)肉芽と判断しステロイドを塗布してラップで被覆すると1ヵ月後に創は治癒し再発しなかった。症例2:41歳男。転落して左膝部を強打し広範な皮下血腫を形成した。血腫除去術を施行したが制御不能な出血を認め、ターニケット、圧迫で止血されたが皮下血腫が創傷遅延した。過剰肉芽と判断し創洗浄とラップによる被覆を行った。ステロイド外用も行うと創は急速に縮小した。
©Nankodo Co., Ltd., 2006