今月の主題 内分泌疾患の新たな展開
救急治療
甲状腺中毒性周期性四肢麻痺
高松 順太
1
1大阪医科大学・第1内科
pp.438-439
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219663
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歴史と疫学
本症は,1902年Rosenfeldによって処女報告され,本邦では1940年,隈が50例を報告した.東洋人とくに日本人が多く罹病する.西欧からの報告にはアメリカンインディアンなどが多い.1961年までの集計では225例中205例が日本人であった.男性に起こりやすく,本邦では男子バセドウ病の8.2%,女子バセドウ病の0.4%に合併すると報告されている1).家族性周期性四肢麻痺と異なり,家族発生しない1).
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