今月の主題 ニューロパチーとミオパチー
診断のポイントと治療
ミオパチー
周期性四肢麻痺
栗原 照幸
1
1東邦大学医学部第4内科
pp.1318-1319
発行日 1999年8月10日
Published Date 1999/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906145
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●周期性四肢麻痺(periodic paralysis)は遺伝性のものと症候性のものがあり,単一の疾患ではない.
●発作性に四肢の麻痺を反復して起こす疾患であるが,発作時に血清Kが高いもの,正常値のもの,低値のものがあり,それぞれ高K血性,正K血性,低K血性周期性四肢麻痺と呼んでいる.
●本邦では,若い男性患者で甲状腺機能亢進症に伴って起こる低K血性の周期性四肢麻痺が多い.発作時は,両下肢が張ったような感じがして,脱力が両下肢から次第に上がってきて,両上肢にも麻痺が及ぶ.
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