今月の主題 内分泌疾患の新たな展開
新しい内分泌検査とその臨床的意義
CRF負荷試験
田中 孝司
1
,
渡部 敏雄
1
,
清水 直容
1
1帝京大学医学部・第1内科
pp.410-411
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219654
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Corticotropin-releasing factor(CRF)は視床下部で産生され下垂体からのACTH分泌を特異的に刺激するpeptide hormoneである.CRFの化学構造はヒツジ,ラットおよびヒトのものについて明らかにされていて臨床的にも用いられるようになった.最近ヒトCRFも用いられるようになったが,従来臨床的に用いられてきたものは最初に発見されたヒツジCRFである.ヒツジCRFとヒトCRF(ラットCRFとヒトCRFは同じ)はアミノ酸配列が多少異なるが,ヒトにおけるACTH放出活性にはあまり差がない.以下の成績は合成ヒツジCRFによるものである.
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