特集 小児の負荷試験2019
副腎皮質系機能検査 CRF負荷試験
石井 智弘
1
1慶應義塾大学 医学部小児科
キーワード:
ACTH
,
Cushing症候群
,
Hydrocortisone
,
下垂体-副腎皮質機能検査
,
副腎機能低下症
,
基準値
,
Corticorelin
,
視床下部-下垂体-副腎皮質系
Keyword:
Hydrocortisone
,
Reference Values
,
Cushing Syndrome
,
Pituitary-Adrenal Function Tests
,
Adrenal Insufficiency
,
Adrenocorticotropic Hormone
pp.454-456
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019200968
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>(1)CRF負荷試験の主な適応は、(1)中枢性の副腎皮質機能低下症の確定および病型診断目的、(2)(少量デキサメタゾン抑制との組み合わせによる)Cushing症候群の確定診断目的、(3)Cushing病と異所性ACTH産生腫瘍との鑑別目的、の3つである。(2)CRF負荷後の血漿ACTH、血清コルチゾール測定値を評価する際には、身体的・肉体的ストレスによる偽高値、内服しているグルココルチコイドの干渉による偽低値、溶血や冷却の遅延による偽低値に注意する。(3)CRF負荷試験では、いずれの適応においても、感度、特異度ともに100%のカットオフ値は存在しないため、検査の限界に留意して行う。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.