今月の主題 内分泌疾患の新たな展開
早期診断へのヒントと診断の進め方
甲状機能低下症(粘液水腫)
高須 信行
1,2
1信州大学医学部・老年科
2信州大学医学部・内分泌内科
pp.392-394
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219648
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甲状腺機能低下症は,甲状腺ホルモンの欠乏状態である.症状は多岐にわたる(表1).皮下にムコ多糖類が沈着し,これを粘液水腫と呼ぶ.甲状腺機能低下症をきたすものには,いろいろあるが(表2),最も多いのは橋本病である.まれには,末梢での甲状腺ホルモン感受性が低下しているため,甲状腺ホルモン欠乏症状を示すものがある.甲状腺ホルモン受容体の異常である.
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