臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅹ.内分泌機能検査
147.Rapid ACTH test
大橋 昌夫
1
,
井林 博
1
Masao Ohashi
1
,
Hiroshi Ibayashi
1
1九州大学医学部・第3内科
pp.2453-2455
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219468
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
従来,ACTH負荷による副腎皮質機能検査法としては,主としてブタ,ウシの下垂体から抽出精製されたACTH製剤を用い,尿中170HCSを指標として実施されてきた.近年,血中cortisol定量として,硫酸螢光法,competitive protein binding assay(CPBA)の開発に引き続き,簡便な操作で迅速に成績が得られ再現性の高いradioimmunoassay(RIA)法(血清試料は0.01〜0.1ml)がroutine化されている.
ACTHは下垂体でpreopiomelanocortinを前駆体として生合成され,その合成・分泌は視床下部のCRFにより調節されている.最近ヒツジ,ラットおよびヒトCRFもValeら5)(1981)によって同定され,合成CRFの臨床的応用が可能となった.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.