臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅹ.内分泌機能検査
148.血中・尿中17-OHCS,11-OHCS,17-KS
屋形 稔
1
Minoru Yakata
1
1新潟大学医学部・検査診断学
pp.2456-2457
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219469
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異常値を示す疾患
尿中17-OHCS,血中11-OHCS,尿中17-KSの異常値を示す疾患を表1にまとめた.現在では血中の11-OHCSや17-OHCSの検査はRIA法によるコルチゾール測定にとって代わられ,尿中の17-OHCS,17-KSとともに下垂体副腎皮質系機能の把握に日常用いられる1).
血中17-OHCS,17-KSはほぼ尿中値と平行するが,疾患によっては両者の解離を生じる.たとえば肝硬変では尿中17-OHCS,17-KSは低値を示すにもかかわらず血中ではやや高目の値を示すし,甲状腺機能亢進症では尿中17-OHCSが増加するのに対して血中17-OHCS,11-OHCSは正常である.
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