臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅷ.血液化学検査
94.総コレステロール
水本 隆章
1
,
山崎 晴一朗
2
Takaaki Mizumoto
1
,
Seiichiro Yamasaki
2
1久留米大学医学部・病態検査学
2福岡労働衛生研究所
pp.2318-2319
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219415
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異常値を示す疾患
血清総コレステロール値の変動は脂質代謝異常のほか,非特異的に種々の疾患において現れる(表).高コレステロール値を示す疾患のうち日常よく遭遇するものとしては,糖尿病,動脈硬化症,ネフローゼ症候群,肝胆道疾患,悪性腫瘍などがある.これらは軽度(230mg/dl以上)〜高度(400mg/dl以上)の上昇までさまざまであり,上昇可能なおよその程度を表に付記している.低コレステロールの場合,肝硬変症など肝実質障害を伴う疾患が代表的である.
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