特集 自動化臨床検査法
化学
総コレステロール
中 甫
1
1三井記念病院中検
pp.1232-1234
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908283
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コレステロールの測定は,臨床化学検査の中でも件数の多い項目であるが,自動化の最も困難なものの一つにあげられている.その理由は,現在用いられている測定法が,いずれも強い酸を用いて発色させているので,分析機に用いている材質が,長時間使用することにより変性すること,および最終反応液の粘性が高く持ち越し誤差(キャリーオーバー)が大きくなることが最大の原因となっている.現在,一般に採用されている発色反応は,Liebermann-Burchard反応,塩化鉄—硫酸反応,o—フタルアルデヒド反応などがあげられるが,いずれの反応も自動化測定法としての応用が試みられている.ここでは,特に2種類の測定法について,その特徴および注意点を中心に解説する.
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