臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅷ.血液化学検査
99.HDLコレステロール
山崎 晴一朗
1,2
Seiichiro Yamasaki
1,2
1財団法人福岡労働衛生研究所
2財団法人福岡労働衛生研究所付属動脈硬化研究所
pp.2332-2335
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219420
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動脈硬化促進因子として,以前より血漿Total Cholesterol(血漿TC)と血漿Triglyceride(血漿TG)が取りざたされてきた.とくに虚血性心臓病では,血漿TCが高いほど発病率も高くなると考えられてきたが,それが低いにもかかわらず虚血性心臓病の発症が見られたり,また血漿TCが正常値にあるにもかかわらず,その75%に脳血管障害や心筋梗塞が起こりうるといわれている.
一方,リポ蛋白が技術的に分画されるようになり,TC,TGはリポ蛋白の形で血中に存在することにより,以来動脈硬化症は個々のリポ蛋白との関連において考えられるようになった.
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