臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅵ.血液検査
41.毛細管抵抗試験
浅井 紀一
1
Kiichi Asai
1
1名古屋大学医学部付属病院・検査部
pp.2184-2185
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219362
- 有料閲覧
- 文献概要
毛細管抵抗試験は細血管外に赤血球が漏れやすいかどうかを検査する方法であるが,血管組織,血管透過性,血小板,凝固因子,線溶因子,キニン・カリクレイン系などの関与があり,それらの乱れによる細血管の脆弱性の検査といえる.
日常用いられる方法は陽圧法(Rumpel-Leede)と陰圧法(Borbely限界圧法と定圧法)であり,両者は必ずしも平行せず,病態により差があり,前者は皮膚面のやや深部の毛細管や細小静脈より,後者は表在細血管より出血しやすいので,通常両者を併用してテストすることが望ましい.なお陽・陰圧を併用した複合法もある.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.