私のくふう
CRP試験毛細管振盪器について
鈴木 武雄
1
1国立横須賀病院研究検査科
pp.157
発行日 1970年2月15日
Published Date 1970/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906694
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CRP試験毛細管法は,抗CRP血清と患者血清とを混合するとき,十分に行なわないとよい結果が得られない.
私は,図に示すような,CRP試験毛細管振盪器を考案した.現在実施しその効果をあげている.振盪方法は,オリエンタルレバーシブルモーター4W式の2RA 4G 4-5の回転を,フランクにてギヤ軸に伝達して,毎分60回の傾斜運動を行ない,角度は毛細管の内径により105°,145°の2とおりに変えられ,水平位置で停止する.毛細管は皿型状の樹脂板のスプリングに,永平に20本以上楽に装着できる.国産抗CRP血清を用いて,従来からの手による混合法と,振盪器法との比較実験を患者血清300例について行なった.これらの血清は血液採取時より5時間以内に検査をした.従来法.は,毛細管の両端を上下50回動かした.振盪器法は,145°で毎分60回5分間傾斜運動を行ない,それぞれについて1次2次判定を行なった.1次判定の成績は次のとおりである.
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