臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
VI.血液検査
40.毛細管抵抗試験
浅井 紀一
1
1名大検査部
pp.1726-1727
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216144
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はじめに
毛細管抵抗試験は細血管外に赤血球が漏れやすいかどうかを検査する方法であるが,血管組織,血管透過性,血小板,凝固因子,線溶因子,キニン・カリクレイン系などの関与があり,それらの乱れによる細血管の脆弱性の検査といえる.
日常用いられる方法は陽圧法(Rumpel-Leede)と陰圧法(Borbély限界圧法と定圧法)であり,両者は必ずしも平行せず,病態により差があり,前者は皮膚面のやや深部の毛細管や細小静脈より,後者は表在細血管より出血しやすいので通常両者を併用してテストする.なお陽・陰圧を併用した複合法もある.
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