境界領域 転科のタイミング
感染性心内膜炎の手術適応
小柳 仁
1
,
今村 栄三郎
1
,
遠藤 真弘
1
,
中村 憲司
1
Hitoshi Koyanagi
1
,
Eisaburo Imamura
1
,
Masahiro Endo
1
,
Kenzi Nakamura
1
1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所・循環器外科
pp.1832-1839
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219266
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感染性心内膜炎(infective endocarditis;IE)は抗生物質の使用により大きな変貌をとげてきたが,真菌,リケッチア,クラミジア,ウイルスが起炎菌として検出され初めてきたため,かつて呼び慣らされた細菌性心内膜炎(bacterial endocar-ditis;BE)の名称は不適当となり,感染性心内膜炎と呼ばれるようになってきた.
多数の起炎菌出現以外に,リウマチ熱およびリウマチ性心疾患の減少,老人の増加,副腎皮質ホルモン,免疫抑制剤の使用,心臓手術,人工透析などの進歩,覚醒剤,麻薬の浸透,加えて心臓手術における人工材料の挿入(人工弁,人工パッチ,ペースメーカー)などにより,この疾患の病態も大きく変ってきたといわれている.
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