増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
心エコー法
疾患と心エコー図異常
感染性心内膜炎
中村 憲司
1
,
椎名 哲彦
1
,
藤田 洋子
1
,
酒井 吉郎
1
1東京女子医科大学・循環器内科超音波検査室
pp.146-150
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901137
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感染性心内膜炎とは弁膜に感染巣を有する敗血症の1つである.本来は適切なる抗生剤による内科的治療から始まるが,抗療性心不全,難治性感染症や頻回の塞栓症のときは,たとえ炎症が活動期であっても,感染巣を外科的に摘除することにより劇的な成果が得られるようになり1つつある.炎症の活動期であるがゆえに,非侵襲的な超音波検査法でどこまで診断できるか,この検査法の有用性と限界について認識しておかねばならない.
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