今月の主題 リンパ系疾患へのアプローチ
リンパ系疾患の臨床
急性リンパ性白血病(ALL)—成人
大野 竜三
1
Ryuzo Ohno
1
1名古屋大学医学部・第1内科
pp.1762-1763
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219250
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小児急性白血病の75〜85%を占める急性リンパ性白血病(ALL)は,成人急性白血病においては10〜20%にすぎない.小児ALLにおいては,化学療法を中心とする治療で50%以上の5年生存が得られるようになっているが,成人ALLの治療成績は未だ満足すべきものは得られておらず,現在では急性骨髄性白血病(AML)のそれに劣るほどとなっている1).
本稿では,成人ALLの特徴とこれまでの治療成績について述べるとともに,その研究の今後の課題について言及する.
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