今月の主題 癌治療の最前線
集学的治療
白血病
大野 竜三
1
,
山田 一正
2
Ryuzo Ohno
1
,
Kazumasa Yamada
2
1名古屋大学医学部・第1内科
2名古屋大学医学部・内科
pp.1052-1053
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217802
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かつては不治の病とみなされていた白血病に対して,現在では単に生存期間の延長を目指すのみでなく,その完全治癒を目標とした治療が行われている.その中心をなしているのは化学療法であるが,近年,免疫療法や骨髄移植も広く施行されるようになり,抗生物質療法や成分輸血を中心とする補助療法の進歩を含めた集学的治療の結果,長期生存例も年々増加し,治癒と考えうる症例も多数存在している.
本稿では,これら集学的治療の最近の進歩を解説するとともに,白血病治療の今後のあり方についても考察する.
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