講座 図解病態のしくみ びまん性肺疾患・9
各種間質性肺疾患診断のポイント
赤柴 恒人
1
,
堀江 孝至
1
Tsuneto Akashiba
1
,
Takashi Horie
1
1日本大学医学部・第1内科
pp.1659-1665
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219227
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肺の間質に病変を起こす一群の疾患は,間質性肺疾患と呼称されるが,これらの種類は非常に多く,内容は多彩である.しかし基本的には臨床症状,胸部X線,肺機能などに多くの共通点をもっている.すなわち臨床症状としては乾性の咳,労作時の呼吸困難が主体であり,胸部X線上,粒状影,輪状影のびまん性散布を認め,肺機能上は拘束性障害と拡散障害を呈し,その病変の終末像が肺線維症であることなどである.今回は代表的な間質性肺疾患について,その診断のポイントについて述べてみる.
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