今月の主題 循環器薬の使い方
循環器薬の最近の進歩
村山 正博
1
Masahiro Murayama
1
1関東逓信病院・循環器内科
pp.1168-1169
発行日 1984年7月10日
Published Date 1984/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219110
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循環器薬の最近の進歩は著しい.数年を1つのサイクルとして次々と新しい薬剤の開発や治療に関する新しい概念が目まぐるしく現れ,また,あるものは消えて行っている.これらを1つ1つすべて理解し,使いこなすことは至難のわざであり,必ずしも得策とはいえない.十分に使いこなせるいくつかの薬剤を作っておき,それを武器として日常臨床に用いるのがよい.しかし,何故,その薬剤を自分の武器として選んだかということは十分に知っていなければならないし,またその基礎知識があるからこそ,その威力を発揮するのであろう.
本特集は循環器薬の最近の考え方から始まり,使い方に至るまで,その理論と実際を実地的な面からまとめたものである.これを読んで自分の武器としている薬剤の位置づけを知り,また新しいカテゴリーのものを武器として加えて頂きたい.循環器薬は使い方が難しいのではない.考え方をよく理解し整理さえしておけば,きわめて理に適ったものであることを知って頂きたい.
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