今月の主題 糖尿病診療の実際
合併症
失明糖尿病患者の生活指導
谷合 侑
1
Susumu Taniai
1
1東京都心身障害者福祉センター・視覚障害科
pp.1030-1031
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219078
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失明による障害
国際連合が発表した国際障害者年行動計画の一節に,次の文がある.「国際障害者年は個人の特質であるImpairment,それによって引き起こされる機能的支障としてのDisability,その社会的結果として現われるHandicap,これら三者の間に区別があるという事実について,認識を促進すべきである.」
失明糖尿病患者の例でいえば,網膜症が発病し治癒が期待できない状態がImpairmentであり,そのために視機能が低下し,見ることが困難になった状態がDisabilityである.この人が社会活動をしようとすると「目的地へ行けない.」「文字が読めない.」などの制約を受け,生活上著しく支障をきたすことになる.この状態をHandicapというのである.
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