Japanese
English
特集 第67回日本臨床眼科学会講演集(1)
特別講演1
患者(ひと)はなぜ緑内障で失明するのか?―失明回避にTSUNAGUために
Prevention of blindness in patients with glaucoma
山本 哲也
1
Tetsuya Yamamoto
1
1岐阜大学大学院医学系研究科眼科学
pp.277-285
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105137
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
緑内障による高度視覚障害を防ぐことは,緑内障診療に携わる者にとってきわめて重要な視点である。岐阜大学眼科のデータによれば,15~25年観察した原発開放隅角緑内障(広義)では手術治療・薬物治療ともに視野保持効果が認められ,特に前者が良好であった。Preperimetric glaucomaでも眼圧の管理が重要であった。手術治療は薬物治療と比べて体位変化に伴う眼圧変動が少なく,これが手術の視野保持効果に関連している可能性がある。また,日本緑内障学会の共同研究から,濾過胞感染による高度視覚障害の頻度を推定した。こうした研究成果と緑内障管理の現状を元に,緑内障による高度視覚障害を回避するための6項目の提言をした。
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.