今月の主題 腎疾患—早期診断から管理まで
検査の手順
画像診断
平松 慶博
1
Yoshihiro Hiramatsu
1
1筑波大学臨床医学系・放射線科
pp.404-408
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218929
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画像診断とは,X線写真をはじめとする種々のX線検査,超音波検査,核医学検査,さらに最近臨床に用いられはじめた核磁気共鳴(NMR)を用いた映像法などの診断法の,一つあるいはそれらのいくつかを組合わせて診断することである.最近総合画像診断ということが盛んにいわれるようになって来たが,いくつかの検査法の所見を組み合わせて判断することは,以前から行なわれて来たことであり,とくに新しい学問が形成されたわけではない.例えば,腹部単純写真1枚で診断できれば,それも立派な画像診断である.
しかし,X線CTと超音波検査の普及,NMRの出現などにより,多くの検査法をいかに有効に組み合わせるかも重要なことである.decision treeという考えはここから生れて来たものであるが,decision treeというものは,常に変化しつつあるものであり,また施設によっても,さらにそれぞれの医師の見解によってもかなり異なるものである.
本稿では各画像診断法について簡単に述べると共に,代表的な疾患におけるdecision treeの例を挙げる.
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