今月の主題 新しい栄養療法
栄養療法はなぜ必要か
松枝 啓
1
Kei Matsueda
1
1国立病院医療センター・消化器内科
pp.6-7
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218838
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"羸痩した患者の予後は悪い……"Hippocrates(460〜377 BC)
栄養療法の重要性は,すでにHippocratesにより紀元前に記載されており,薬剤の開発が不十分な時代における治療の主体は栄養療法であった.しかし,医学が進歩し,種々の薬剤が開発されるに伴って治療の主体が薬物療法に移行し,栄養療法は補助的治療法として軽視される傾向が出現し,この栄養療法の重要性が再認識され,その治療法に革命的変化がもたらされたのは,実に1960年代以降のことである.
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