臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
V.消化管・腹膜疾患
再燃再発を防ぐための維持療法—いつまで服薬すべきか
109.大腸腺腫例のポリペクトミー後のfollow up
田島 強
1
,
山辺 恭司
2
Tsuyoshi Tajima
1
,
Kyoji Yamabe
2
1東京都立駒込病院・内視鏡診断科
2東京都立駒込病院・内科
pp.2324-2325
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218650
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大腸ポリープは,従来,本邦においては少ない疾患と考えられていたが,最近は非常に増加してみられるようになっている.その原因は,単純に食生活の変化(西欧化)のみに帰するべきではなく,本疾患に対する関心の増加と,診断技術の進歩に負うところが大きいと思われる.
大腸ポリープのほとんどが腺腫であり,その癌化率(局在癌のみられる率)は,報告者により多少異なるが,おおよそ15%前後にも達している.また,腺腫が局在癌を有しているか否かの診断は,X線検査および内視鏡検査では非常に困難であり,積極的な内視鏡的ポリペクトミーの重要性が強調されている.
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