臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
III.呼吸器疾患
内科的治療の限界と手術のタイミング
56.自然気胸
大畑 正昭
1
Masaaki Ohata
1
1日本大学医学部・第2外科
pp.2198-2199
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218597
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- 文献概要
自然気胸の治療法としては,安静,穿刺脱気,胸腔ドレナージによる持続吸引などの保存的治療から開胸手術まであり,治療方針も各施設によって著しい差があるが,保存的療法の中で胸腔ドレナージはほぼルティーンに日常臨床で行われるようになってきた.しかし,再三再発をくり返す例や,空気洩れが止まらないような例に対して,いつ,どの時期に開胸手術にふみ切るかは症例によって大きく異なる.
本稿は保存的治療と手術のタイミングについて筆者の経験例をあげて述べる.
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