今月の主題 各種病態における抗生物質の使い方
循環器疾患
感染性心内膜炎
木全 心一
1
,
清水 喜八郎
1,2,3
Shin-ichi Kimata
1
,
Kihachiro Shimizu
1,2,3
1東京女子医科大学・日本心臓血圧研究所内科
2東京女子医科大学・臨床中央検査科
3東京女子医科大学・内科
pp.1880-1883
発行日 1983年11月10日
Published Date 1983/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218506
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感染性心内膜炎は,多くの優秀な抗生物質が開発されている今日でも,治療に困難を感じる疾患である.感染性心内膜炎について大切なことは,①感染の危険性のある心疾患の抜歯,小手術に際して3日間は抗生物質を用いること,②起炎菌の同定につとめること,③適切な抗生物質を選択して,十分な量を用い,十分な期間をかけて治療すること,④弁膜の破壊やmycotic aneurysmの進行に対しては,心不全の対処と同時に,手術の時期と術式について,最適な方法を選ぶことである.
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