今月の主題 膵疾患診療のトピックス
膵疾患診療の現状
竹内 正
1
Tadashi Takeuchi
1
1東京女子医科大学・消化器内科
pp.530-531
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218206
- 有料閲覧
- 文献概要
近年,消化器病の領域の中で,膵疾患が注目されるようになったのは,膵疾患が増加している事実とともに,上部消化管や肝胆道系疾患についての診断学が大幅に進歩し,的確に除外診断ができるようになり,上腹部の愁訴の原因が膵疾患に求められるようになったことを挙げなければならない.その上,未開拓の分野であるがゆえに,多くの消化器病研究者の関心をそそるものがあった.それによってか,膵疾患の診断法は大幅に進歩し,かつて,除外診断にのみ頼っていた診断から,積極的に診断する機能検査,形態学的検査が開発され,今日に至っている.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.