臨時増刊特集 目でみるトレーニング―新作問題248題とその解説
問題
血液像(20〜36)
北原 光夫
1,2
,
三輪 史朗
3
,
厨 信一郎
4
,
高久 史麿
5
,
片山 勲
6
Mitsuo Kitahara
1,2
,
Shiro Miwa
3
,
Shin-ichiro Kuriya
4
,
Fumimaro Takaku
5
,
Isao Katayama
6
1東京都済生会中央病院・内科
2慶応義塾大学医学部・内科
3東京大学医科学研究所・内科
4日本医科大学・第3内科
5東京大学医学部・第3内科
6埼玉医科大学・第1病理学
pp.2140-2159
発行日 1982年12月5日
Published Date 1982/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218036
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56歳,男性.貧血を会社の健康診断にて発見されたが,とくに自覚症状がなく放置していたところ,数日前より右胸痛,発熱(38℃)を認め,またさび色の喀痰を喀出するようになったので来院した.既往症はとくにないが,最近4〜5ヵ月腰痛を認めるようになった.入院時理学的所見では,体温38.5℃,眼瞼結膜に貧血を認め,右肺野にラ音を聴取した.末梢血はHCT32%,Hb10.6g/dl,赤血球数350×104/mm3,白血球4,100/mm3(好中球50%),血小板153,000/mm3であった,塗抹標本を図1,胸部X線像を図2に示す.
本例の肺炎像をもたらす起炎菌は次のうちどれが考えられるか.
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