講座 コンピュータの使い方・1【新連載】
歴史と現状,コンピュータへのアクセス
坂部 長正
1,2,3
,
開原 成允
4,5
Nagamasa Sakabe
1,2,3
,
Shigekoto Kaihara
4,5
1中央鉄道病院・耳鼻咽喉科
2中央鉄道病院・情報システム準傭室
3国鉄本社情報システム部
4東京大学医学部
5東京大学医学部付属病院情報処理部
pp.1309-1315
発行日 1982年7月10日
Published Date 1982/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217857
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昔から人間は,集計,分類,加減乗除などの計算に多くの時間と労力を費してきた.1694年ライプニッツは加減算のくり返しで乗除算のできる計算機を作ったが,そのときの彼の言葉「奴隷のように時間をかけて計算することは人間のやることではなく,機械にまかせるべきだ」は,今日でも電子計算機(以下電算機)のテキストによく引用されている.
その後,電子技術の進歩,社会構造の改新,戦争などが,より速く正確な計算という要求をかりたて,1946年エッカートらは18,800個の真獲管を使った130キロワット,重量30トンという巨大な計算機を作り,ENIACと名付けた.これが徴界初の電算機とされている.ついで1952年フォン・ノイマンが命令を数値でおきかえ符号化したプログラム内藏の計算機を完成し,UNIVACの名称で発売された.
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